JSAFの学部留学


祝!サム・シェパード氏叙勲受章

2010年11月3日文化の日、JSAF10周年イベント(下記)でご講演いただいたサム・シェパード氏が、日米交流における長年の功績により、日本政府より外国人叙勲 旭日小緩章を受賞しました。

JSAF一同、受賞を心よりお祝い申し上げます。

 

JSAF設立10周年記念イベントを開催しました

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2010年10月6日 JSAF設立10周年を記念したイベントが開催されました。

◆17:00~18:45

◆上智大学四谷キャンパス11号館第2会議室にて

◆内容:大学関係者対象 高等教育国際化に関するディスカッション、質疑応答と交流会

◆講演者:サム・シェパード氏(国際教育コンサルタント 前日米教育委員会事務局長/前日米協会代表/現ACE理事・シェパード&アソシエイツ代表)

 

10周年記念特別講演会

2010年10月6日(水)、上智大学 四谷キャンパス11号館第2会議室にて、JSAF設立10周年記念講演会を開催致しました。

当日のメインイベントとして、アメリカよりサム・シェパード氏(国際教育コンサルタント 前日米教育委員会事務局長/前日米協会代表/現ACE理事・シェパード&アソシエイツ代表)をお迎えし、「高等教育機関の国際化のための中核をなす要素」をテーマにご講演いただきました。当日は日頃からJSAFの活動にご理解及びご協力をいただいている、国内大学その他高等教育機関関係者 多数の皆様にご参加いただきました。

 

シェパード氏の講演会に先駆けて、JSAF代表森山より、オープニングスピーチをいたしました。

スピーチ内容:

JSAFは、1998年に基本概念「日本の大学生に非交換留学型のスタディアブロードプログラムを提供する」のもと、
約2年間の調査と事業計画にもとづいて、2000年に、当時アメリカインディアナ州にありますバトラー大学学長バニスター博士との共同プロジェクトとしてスタートしました。
2001年秋に最初の派遣生2名をアメリカに派遣したのち、今までに250名以上の大学生・大学院生をアメリカ、英国、アイルランド、スペイン、オーストラリアに派遣いたしました。

私たちの特色は、派遣生の顔が見えるプログラムを提供するということで、少人数ですが、問い合わせから帰国後まで、一貫したサポートを提供しています。

創設10周年を記念としまして、

1. 協定大学との密接な交流と新パートナー大学加入

2. サービスラーニングプログラム提供団体との協定によって、アメリカ、カンボジア、ネパール、イタリアでのプログラム実施

3. 帰国後のキャリアプランサポートや同窓生との交流機会の提供

4. 成蹊大学生への奨学金制度

5.パートナー大学からの留学生を対象にした同窓生を中心としたバディプログラムの充実

をスタートさせています。

本日は、10周年の一番大きなイベントとして、私の長年にわたる友人であり、良き同僚であるサム・シェパード氏に、日本の大学を取り巻く国際化について、学生派遣問題を中心に講演をしていただきたいと思います。

シェパード氏のご希望もあり、今回の講演会は、活発な意見交換の場所にされたいとのことで、ご出席の皆様のご協力をいただき、有意義な会にしたいと思います。どうぞご協力をお願いいたします。

 

メインイベント:サム・シェパード氏講演会

講演会は、シェパード氏自らがファシリテーターとなり、参加者全員を巻き込んだディスカッション形式で進められていきました。まず冒頭に、下記の質問が参加者に投げかけられ、各所属機関の現状をふまえ、参加者の活発な意見交換、質疑応答が行われました。

① 「なぜ高等教育機関の国際化は必要なのでしょうか?」

シェパード氏からは高等教育機関の真の国際化のためには、日々の業務に埋もれることなく、常に上記の質問を自身に問いかけ続けることが大切であるという意見がありました。

上記の質問について、参加者の皆様からは以下のような意見がありました。

●国際社会で通用する人材の育成のため

●異文化を知ることにより、日本人学生の視野を広げるため

●世界的に通用する研究者の養成のため

●人材等の移動「モビリティ」を促進するため

●多様性を実現するため

●自己発見、自国についての新しい発見をするため

② 「理想的な国際的教育機関•大学には何が必要でしょうか?」

高等教育機関の国際化のための中核をなす要素として、参加者の皆様からは以下のような意見がありました。

●語学教育(英語のみならず、他の外国語も含めて)の強化

●学生、スタッフ、教授陣の多様性及び流動性

●比較文化の基礎コースの設置

●各大学の独自性の打ち出し

●各大学の国際的競争力の強化

●国際教育分野専門のアドミニストレーターの育成

●「Vision」と「Mission」と「Leadership」が必要

世界的な流れの中では、英語及び自国語の強化をはかることが高等教育機関の責務であるという認識は当たり前です。しかし、それだけではなく、第2、3外国語教育の重要性も世界的な議論の1つとなっているようです。このような状況の中、日本においてTOEFLやTOEICで一定のスコアを取得することを進級要件としている大学もあります。一方で、学生が進級のため英語学習に多く時間を割きすぎることによって、専門分野の学習がおろそかになってしまうという弊害も指摘されました。

国際教育に関わるスタッフ育成については、日本の大学でのいわゆるジョブローテンションシステムが大きな壁となっているようです。多くの大学では数年単位で職場の配置転換が行われ、国際教育分野にかかわる職員のなかでのエキスパートの養成が効果的に行われていないという現状もあるようです。国際教育に関わるスタッフ育成という面で、文部科学省が主催している「国際教育交流担当職員長期研修プログラム(LEAP)」のようなプログラムが待ち望まれています。ただ、長期にわたり、スタッフが職場を離れなければならないという点では、短期プログラムがより、実現可能であるという意見もありました。

また、大規模な大学の場合、学部の独自性が強く、学内全体として国際教育の柱となるカリキュラム策定などの施策がないという状況についても参加者の皆様からご意見をいただきました。

シェパード氏からは、大学の国際化について、スローガンとして、「グローバライゼーション」を打ち出しているが、全体の大学政策としては十分に浸透していないという指摘がありました。また、留学生の受け入れだけではなく、積極的な送り出しのシステムの構築が必要不可欠であるという提言もありました。これに対して、ある参加者からは、日本国内における民間留学団体と大学の留学における住み分けについての意見もありました。日本の各大学では、日本政府が打ち出した「留学生30万人計画」に基づき、海外からの留学生の受け入れを積極的に行っていますが、日本人学生の海外への送り出しについては民間の留学団体への依存度が非常に高いというものです。しかし、菅政権発足にあたり、日本政府の成長戦略の1つとして日本人学生の海外派遣が挙げられている背景もあり、この状況も徐々に変化するかもしれないという意見もありました。

今回のディスカッションの中では他にも様々な貴重なご意見を参加者の皆様よりいただきましたが、お一人お一人が日本の高等教育機関の真の国際化のための日々の奮闘されている姿を拝見することができました。また、今回の講演会を通じて大学の垣根を超えた国際教育分野における横の繋がりを築くことができてよかったというご意見もいただきました。JSAFとしましても、日本の国際教育分野のさらなる発展のために、今後も講演会や国際教育セミナーを企画し、国際化に向けた有意義なディスカッションの場を提供していきたいと思います。

最後に、平日にも関わらず今回のJSAF10周年記念特別講演会にご参加いただきました全ての皆様、そして本講演会を全面的にバックアップし、会場もご提供いただきました上智大学様に、心より感謝を申し上げます。

 

 

 

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