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モリタ先生の英語力UPアドバイス

【筆者紹介】JSAF国際教育アドバイザーMr. Morita

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 日本の大学で英語学を専攻後、サンフランシスコ州立大学大学院で英語教授法修士号取得。帰国後、都内の中高一貫校で英語教諭として経験を積む。JSAF転職後、国際教育アドバイザーとして主に留学を希望する大学生へのカウンセリング、また英語力を向上するためのセミナー、プログラムの向上担当。効果的なTOEFLやIELTS試験スコア取得についても研究中。

 


アイコン 2009年11月、来年度派遣予定者を対象にした英語スタディーセッションが行われました。今回のセッションでは、このコラムのテーマ「英語学習のミクロ・マクロ的視点」をテーマに講義が行われました。

   

英語指導専任スタッフ モリタ先生による講義    真剣に課題に取り組む派遣生


2009年12月/第2回コラム 英語学習ミクロ•マクロ的視点        
<はじめに>

皆さんこんにちは。2009年も師走を迎え、1年の総決算の時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。留学や英語資格取得へ向けて、毎日英語のお勉強も頑張っていらっしゃると思います。
今回取り上げるテーマは「英語学習」を主にミクロとマクロの二つの視点からとらえる考え方をご紹介致します。特に重きを置くのは後者のほうになります。私はJSAFの派遣生の英語指導も担当をしておりますが、よくある質問として、「TOEFL/IELTESの勉強を始めたけれども、どこから手をつけていいかわからない」というものあります。JSAFの派遣生だけではなく、多くの人が抱える悩みの一つだと思います。今回ご紹介する内容が皆さんの英語学習に対する考え方を確立するきっかけになればよいと思います。

<英語学習:ミクロ的視点>

英語に限らず、言語というものは、語彙、文法、発音という三つの基本要素から成り立っています。この三つの一つ一つに焦点を当て、トレーニングをしていくことが英語学習のミクロ的視点と言えます。上記の三つの要素は中学、高校時代の英語の授業の中で繰り返し勉強してきたものであり、自分なりの勉強のスタイルがあるはずです。そして、上記、三つは英語を第二言語として学習している以上常に続けていかなくてはなりません。具体的な勉強方法については、今回はあえて触れませんが、前回のコラムをお読みいただくと、具体的な勉強法のヒントになると思います。

<英語学習:マクロ的視点>

さて、英語を使えるようになるためには、上記のミクロ的視点に隔たった勉強法では限界があります。語彙、文法、発音の知識はいくらあってもそれをどのように使うかという英語を使用する上でのルールや枠組みを知ることが日々の地道な語彙学習や文法学習の成果を挙げるためのポイントになります。つまり、英語学習のマクロ的視点を意識することが大切になります。そして、ミクロ、マクロ両方の視点から毎日の勉強内容を考えていくことが英語力アップの秘訣です。

             英語学習のミクロ•マクロ的視点

              円/楕円: 語彙  文法  発音

<英語と日本語の「発表」に対する考え方の違い>

英語学習を上記のマクロ的視点でとらえるためには「発表」についての日本語との違いを押さえる必要があります。一般的に英語はWriter Oriented Languageと呼ばれるのに対して、日本語はReader Oriented Languageと呼ばれます。発表やレポートを作成する際に、英語では筆者もしくは発表者が読者もしくは聴衆に自分の考えを説明する責任および義務というものが強調されます。極端な話をすると、ある題材についての背景知識がまったくない人にとってもわかりやすく理路整然と説明する責任や義務が英語の文化の中にはあります。それができない場合はそのレポートや発表の評価はあまりよくありません。対して日本語の文化においては、筆者や発表者の説明責任よりも、読者や聴衆がその内容を自分で理解する責任や義務が生じてくる傾向があります。これは、日本独特の「阿吽の呼吸」や相手の気持ちの「察する」という文化からきているものかもしれません。もちろん、どちらの言語においても、上記の事柄は必要なことではありますが、英語は日本語の比べると筆者、発表者の説明責任という部分が日本語よりも強調される傾向にあります。

<英語のRhetoricを知る:PREP法について>

上記で、日本語と英語の「発表」についての違いに触れましたが、英語には、「発表」をする際に発表者と聴衆の間に共通のルールのようなものが存在します。つまり、論理構成の基本的な枠組みのようなものです。発表者は、説明責任を果たすために、このルールにのっとって発表内容の構成し、聴衆はそのルールのもとに論理が展開されることを期待します。この論理構成を英語のRhetoricと呼びます。そして、英語のRhetoricを知ることが英語学習をマクロ的な視点でとらえるために最も重要な点でもあります。
英語圏の子供達はShow & Tellといった簡単は発表から始まり、幼いころからプレゼンテーションの練習を学校で繰り返し学習します。そこで、示されるルールの一つにPREP法というものがあります。論理展開の方法は他にもありますが、最も基本的で、最も重要なものです。日本でもビジネス書を始め、多くの分野でこの発表方法が紹介されています。

PREP法の枠組み
P=Point→要点•結論
R=Reason & Reality→根拠、背景、理由、効果
E=Example→具体的な事例、仮説
P=Point→結論の再確認

PREP法の最大の特徴はテーマやその発表の核となる部分を始めて提示し、それについて、内容掘り下げていくという部分です。発表者の説明責任という観点から見てもこれほど分かり易い論理構成はありません。
例えば、TOEFLのスピーキングセクションでもPREP法の考え方に基づいて内容考えれば、限られた時間の中でより高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。また、リスニングやリーディングにおいても、多くのものがPREP法に基づいて内容が構成されているので、より短い時間のなかで効果的に全体の内容把握できるようになるでしょう。すなわち、日頃の英語学習の際に必ず、PREP法を意識して取り組むことにより、自然にこの考え方が身に付き、TOEFLやIELTSの際も余裕をもって問題に取り組むことができるようになってくるはずです。

◆英語のRhetoricについての参考図書◆
横山ロジカル・リーディング講義の実況中継―大学入試
横山 雅彦 (著)
標識に従えば英語はスッキリ読める-参考書から生まれた語学書
成田 あゆみ (著), 日比野 克哉 (著)
Academic Writing: A Handbook for International Students (Routledge Study Guides)
Stephen Bailey (著)

<最後に>

今回は英語学習のマクロ的視点という部分に焦点を当てましたが、ミクロ•マクロ的視点とは常に表裏一体です。PREP法についての知識はあっても肝心な語彙力や文法知識なければ、PREP法を意識する以前の問題になってしまいます。逆にPREP法を意識することができれば、今までのミクロ的な英語学習を英語の総合的力のアップに必ずつなげることができるはずです。英語を学ぶことはその文化や考え方を学ぶことですので、毎日の学習の中でミクロ的視点だけではなく、必ずマクロ的視点をもって取り組むようにしてください。


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JSAFでは出発前の派遣生を対象に、ネイティブ講師による英語研修を実施し、渡航後の学習に備えるための準備をします。出発前英語研修のようすはこちらをご覧ください

 

<バックナンバー>

>>>2009年12月/第2回コラム(英語勉強のミクロ・マクロ的視点)

>>>2009年7月/第1回コラム(語学の習得はスポーツと同じ!)

 

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